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【2026年版】Microsoft広告とは?広告の種類・データフィード仕様・Google広告との違いを解説

Microsoft(マイクロソフト)広告(Microsoft Advertising)は、Microsoftが提供する広告プラットフォームです。Bingなどの検索結果に表示される検索広告のほか、商品画像や価格を表示するショッピング広告、ユーザーの行動データを活用する広告など、複数の広告手法を提供しています。

特にEC事業者にとって重要なのが、データフィードを利用した広告配信です。Microsoft Merchant Centerに商品情報を登録することで、商品画像・価格・在庫情報などを広告に活用できます。さらにMicrosoft広告では、商品情報のデータフィード以外にも、WebページのURLなどを登録するデータフィード(ページフィード)も利用できます。

本記事では、Microsoft広告の基本的な仕組みから、データフィードが必要になる広告の種類、商品のデータフィードの仕様、そしてGoogle広告との違いまでを解説します。

1. Microsoft(マイクロソフト)広告(Microsoft Advertising)とは?

Microsoft広告には、次のような特徴があります。

  • Microsoftが提供する広告プラットフォーム
  • Bingなどの検索サービスに広告を掲載できる
  • 検索広告のほか、ショッピング広告なども提供
  • Google広告と共通する運用機能が多い
  • Microsoft広告独自の配信先や広告機能もある

Google広告がGoogle検索を中心とする広告プラットフォームであるのに対し、Microsoft広告はBingなどのMicrosoft Advertising Networkを利用します。配信先となる検索エンジンやネットワークが異なる、というのが基本的な違いです。

一方で、キャンペーンの構造やデータフィードの考え方など、Google広告と共通する運用機能も多くあります。すでにGoogle広告を運用している事業者にとっては、学習コストを抑えて始めやすい媒体とも言えます。

2. Microsoft広告にはどんな種類がある?

Microsoft広告の主な広告メニューを、データフィードとの関係が分かる形で整理します。

広告・機能特徴データフィードの役割
検索広告検索キーワードに応じてテキスト広告を表示通常は不要
ショッピング広告商品画像・価格などを表示データフィードが必要
Performance Max複数の広告掲載面を横断して配信商品広告にデータフィードを活用
動的検索広告(DSA)Webサイトの内容に基づいて広告を生成ページフィードを利用可能
動的リマーケティング閲覧・検討した商品に関連する広告配信に活用データフィードと行動データを連携
オーディエンス広告ユーザーの興味関心などに基づく広告データフィードを使う形式もある

※広告機能や掲載面、データフィードの利用可否は、市場・アカウントによって異なる場合があります。

ここで押さえておきたいのは、Microsoft広告のすべてにデータフィードが必要なわけではないという点です。検索広告では、通常、広告文やキーワードを設定します。一方、ショッピング広告では、商品情報を登録したデータフィードが広告生成の基盤になります。また、動的検索広告では、商品情報ではなく、WebページのURLをまとめたデータフィード(ページフィード)を利用できます。

このように、広告の種類によってデータフィードの要否と役割が変わる、という点をまず整理しておきましょう。

3. Microsoft広告で使われるデータフィードの種類

Microsoft広告では、ECの商品情報だけでなく、広告の目的に応じてさまざまなデータフィードを活用できます。「データフィード」というとECの商品情報を思い浮かべがちですが、Microsoft広告では用途によって異なるデータフィードが存在します。

① 商品情報のデータフィード

商品ID、商品名、価格、在庫、画像URLなどを登録するデータフィードです。主にショッピング広告などで利用されます。本記事で中心的に扱うのは、このデータフィードです。

② ページフィード

広告の対象にしたいWebページのURLなどを登録するデータフィードです。動的検索広告(DSA)で、広告対象とするページを管理する用途があります。商品を持たないサービス業・BtoB企業でも活用できます。

③ 広告カスタマイザー用のデータフィード

商品・サービスの情報などをもとに、広告文へ挿入する内容を管理する仕組みです。ただし、広告カスタマイザーは旧広告形式に関する仕様も残っているため、2026年現在のレスポンシブ検索広告での利用方法は、最新の公式情報で確認してください。

④ その他の業種別・用途別のデータフィード

Microsoft Advertising APIには、業種や広告機能に応じたデータフィード関連の仕様も存在します。ただし、APIに仕様が存在することと、日本の広告管理画面で利用できることは別です。現行の提供状況を確認したうえで扱う必要があります。

まとめると、Microsoft広告では、広告の目的によって必要なデータフィードの種類が異なります。商品情報を連携するデータフィードだけでなく、広告対象ページや広告文の情報を管理するデータフィードも存在する、と理解しておきましょう。

4. Microsoftショッピング広告とは?データフィードとの関係

Microsoftショッピング広告は、商品画像や価格などの商品情報を広告に表示できる仕組みです。通常の検索広告と異なり、データフィードをもとに広告が生成されます。公式でも、ショッピング広告の広告コピーは直接使われるのではなく、配信エンジンがMicrosoft Merchant Centerストアの製品カタログ(データフィード)にある商品詳細から、商品広告を生成すると説明されています。

仕組みを図にすると、次の流れです。

Microsoft Merchant Centerとは?

Microsoft Merchant Centerは、Google Merchant Centerに相当する、商品データ管理の仕組みです。ここに商品情報を登録することで、Microsoft広告で商品データを利用できるようになります。

役割を整理すると、次のようになります。

  • データフィード:ECサイトの商品情報をMicrosoftへ渡すデータ
  • Microsoft Merchant Center:商品情報(カタログ)を管理する場所
  • Microsoftショッピングキャンペーン:カタログの商品情報をもとに広告を配信する仕組み

データフィードで商品情報を渡し、Merchant Centerで管理し、ショッピングキャンペーンで配信するという流れになります。

5. Microsoft Merchant Centerの商品データフィード基本仕様

データフィードの技術的な仕様を整理します。Microsoft公式ヘルプによると、主な仕様は次のとおりです。

項目基本仕様
データ形式タブ区切りのテキストファイル(TSV)
ファイル拡張子TXTなど
圧縮形式ZIP、GZ、GZIP、TAR.GZ、TGZなど
XMLGoogle形式のXMLファイルに対応
商品単位1行につき1商品
登録先Microsoft Merchant Center
送信方法FTP / SFTP、またはコンテンツAPI

Microsoft公式では、商品情報を最新に保つため、毎日のデータフィード更新が推奨されています。また、データフィードの有効期限は30日と案内されているため、更新を停止したまま運用することは避けるべきです。一度登録して終わりではなく、継続的に更新する前提で設計する必要があります。

データフィードをMicrosoftへ送る方法は、一つではありません。主に次のような手段があります。

  • 管理画面からの手動アップロード:作成したファイルを直接アップロードする
  • サーバー上のURLからの定期取得(スケジュール設定):自社サーバーに置いたファイルを、指定したURLからMicrosoftが定期的に取得する
  • FTP / SFTP:サーバー経由でファイルを送る
  • コンテンツAPI:システム間で直接データを連携する
  • Google Merchant Centerからのインポート:Google側のデータフィードを取り込む(詳しくは第7章)

商品数が少なければ手動アップロードでも運用できますが、商品数が多く、価格・在庫が頻繁に変わるサイトでは、URLからの定期取得やAPIなど、継続的に自動更新できる方法が向いています。つまり、ファイル形式を整えるだけでなく、「どのようにMicrosoftへ商品データを送るか」までを設計する必要があります。

6. Microsoftのデータフィードで使用する主な項目

Microsoftの商品データフィードで使用する主要な項目を、必須・任意・条件付き必須に分けて紹介します。

項目区分内容
id必須商品を識別するID(一意・安定した値)
title必須商品名
description必須商品説明
link必須商品ページURL(HTTPS)
image_link必須商品画像URL
price必須商品価格(通貨コードを含む)
availability必須在庫状況(in_stock / out_of_stock)
condition任意(中古・再生品では実質必須)商品の状態(new / used / refurbished)
brand条件により必須ブランド名(下記の識別子ルール参照)
gtin条件により必須国際取引商品番号(下記の識別子ルール参照)
mpn条件により必須メーカー型番(下記の識別子ルール参照)
google_product_category任意Google商品カテゴリ
product_type任意自社の商品カテゴリ
sale_price任意セール価格
item_group_id任意バリエーション商品のグループID
custom_label_0〜4任意商品を独自に分類するラベル

必須項目は、id・title・description・link・image_link・price・availabilityが基本です。

availabilityの値:Microsoftではin_stock(在庫あり)/out_of_stock(在庫なし)のように、アンダースコアでつないだ小文字の値を使います。Googleも同様の値に対応しますが、媒体によって使用できる値や表記が完全に一致するとは限らないため、実際の値は最新の公式仕様で確認してください。

商品識別子(brand / gtin / mpn)のルール:商品識別子は多少複雑で、単独で必須というより、組み合わせで必須条件が変わります。

  • メーカーが割り当てたGTIN(JANコードなど)がある商品は、GTINとbrandを登録する
  • GTINがなくMPN(メーカー型番)がある商品は、MPNとbrandを登録する
  • GTINもMPNもない商品(ハンドメイド品・自社オリジナル品など)は、識別子がないことを示す値(identifier_exists を false/no に相当)を設定する

つまり、すべての商品に一律でGTINが必須なわけではなく、商品の性質に応じて「GTIN+brand」「MPN+brand」「識別子なしの明示」のいずれかを満たす必要があります。識別子の具体的な指定方法や値は、Microsoftの最新の公式仕様で確認してください。

7. Google Merchant Centerの商品データフィードはMicrosoft広告にも使える?

結論から言うと、Microsoft Merchant Centerは、Google形式のデータフィードをサポートしています。そのため、既存のGoogleショッピング用データフィードを、Microsoft広告にも活用できる場合があります。

さらに、Microsoft Merchant Centerには、Google Merchant Centerのデータフィードをインポートする機能もあります。おおまかな流れは、データフィードの作成画面からGoogleのデータフィードのインポートを選び、Googleアカウントでログインして連携を許可し、取り込むデータフィードを選択する、というものです。インポートしたデータフィードは定期的な自動更新を設定でき、Google側の更新をMicrosoft側へ反映させることもできます。
管理画面の画面構成やメニュー名は変更される場合がありますので、実際の操作手順は、最新のMicrosoft広告の管理画面でご確認ください。

ただし、Google用データフィードを使えば何も確認しなくていい、というわけではありません。次のような点は確認が必要です。

  • 必須属性が揃っているか
  • 商品IDが安定しているか
  • 価格・在庫が最新か
  • 商品URLが有効か
  • 画像URLが有効か
  • 商品カテゴリが適切か
  • Microsoft側の審査要件に適合しているか

Microsoft固有のルール(カテゴリ分類など)によって、エラーや不承認が発生する場合があります。インポート後は、Merchant Centerの診断(Diagnostics)で状態を確認することが大切です。

8. 商品ID(id)は動的リマーケティングでも重要

Microsoft広告でも、データフィードとユーザー行動データを連携させる際には、商品IDの整合性が重要になります。

Microsoft広告には、データフィードの商品IDと、Webサイトで取得したユーザー行動データを関連付ける仕組みがあります。その際に使われるのが、UET(Universal Event Tracking)タグです。UETタグは、Webサイト上のユーザー行動(ページ閲覧、カート追加、購入など)をMicrosoft広告へ送るための計測タグです。

Microsoft公式では、Eコマース向けのカスタムイベントで、次のパラメータが使われると説明されています。

  • ecomm_prodid:商品ID
  • ecomm_pagetype:閲覧したページの種類(home / category / searchresults / product / cart / purchase など)

公式でも、製品広告を利用する場合、ユーザーの操作に応じてWebサイトからトランザクションと製品データが送信されるよう、UETタグを更新する必要がある、とされています。このデータが、動的リマーケティングなどのターゲティングに使われます。

仕組みのイメージは、次のとおりです。

  • 商品データフィード:商品ID = ABC123
  • UETタグ:ecomm_prodid = ABC123

この2つを商品IDで関連付けることで、商品情報とユーザー行動がつながり、動的リマーケティングに活用されます。CriteoのOneTag、MetaのPixel・Conversions APIなどと同じく、データフィードのidと、計測タグが送る商品IDを一致させることが重要です。

9. Microsoft広告の動的検索広告ではページフィードも使える

動的検索広告(DSA)は、Webサイトの内容に基づいて広告を生成する仕組みです。ここで使えるのがページフィード、つまり広告対象として利用したいURLなどを登録するデータフィードです。

Microsoftの公式仕様では、ページフィードで使える属性は次の3つです。

属性名画面上の表記内容
Page UrlページURL広告対象にするWebページのURL(1項目につき1つ)
Custom LabelカスタムラベルURLをグループ化するラベル(1項目につき1〜10個)
Ad Title広告タイトル動的生成される見出しの代わりに表示する静的な見出し(63文字まで)

記述のイメージは、次のとおりです。

Page UrlCustom LabelAd Title
https://example.com/service/a法人向けサービス法人向けプラン一覧
https://example.com/service/b個人向けサービス個人向けプラン一覧
https://example.com/service/c導入事例導入事例を見る

カスタムラベルで「法人向けサービス」「個人向けサービス」などのグループを作っておくと、動的検索広告のターゲットを、そのラベル単位で絞り込めます。たとえば「法人向けサービス」のラベルが付いたURL群だけを広告対象にする、といった制御ができます。なお、ページフィードはアカウントあたり100フィード、フィード項目は500万行までといった上限があります。

商品情報のデータフィードとの違いは、次のとおりです。

  • 商品のデータフィード:商品そのものの情報を登録する
  • ページフィード:広告の対象となるWebページの情報を登録する

ページフィードを使えば、「どのページを広告対象にするか」をコントロールしやすくなります。商品を持たないサービス業やBtoB企業でも、データフィードを広告運用に活用できる、という点がポイントです。

10. Performance Maxでも商品データフィードを活用できる?

Microsoft広告のPerformance Maxは、複数の広告掲載面を横断して配信するキャンペーンです。データフィードを利用することで、商品情報を広告配信に活用できます。

ショッピング広告との違いは、配信の範囲です。ショッピング広告が主に検索面での商品表示を担うのに対し、Performance Maxは複数の掲載面を横断して配信します。データフィードを連携すれば、商品情報を含む広告をより広い面で配信できる、という位置づけです。

11. Microsoft広告の商品データフィードを最適化するポイント

実務的な改善の観点を整理します。

商品タイトル:商品名だけでなく、ブランド・型番・商品属性などを適切に設定することで検索キーワードとの関連性を高めることが期待できます。

商品カテゴリ:Googleカテゴリや自社カテゴリ(product_type)を適切に設定します。

商品画像:商品が分かりやすく伝わる画像を登録します。

価格・在庫:ECサイトと一致する状態を維持します。ズレは不承認やユーザー体験の低下につながります。

商品ID:データフィードとUETタグの整合性を確認します。動的リマーケティングでは特に重要です。

カスタムラベル:商品を任意の基準で分類し、運用しやすくするために活用します。

なお、Googleショッピング広告の最適化とも考え方は共通します。あわせて以下の記事もご覧ください。

ただし、「属性を増やせば広告成果が必ず上がる」といった断定はできません。大切なのは、正確で、欠損が少なく、媒体が理解できる商品データを維持することです。

12. Microsoft広告のデータフィードを運用する際の注意点

実務で入稿・運用する際に確認したいポイントを、チェックリストにまとめます。

チェック項目確認内容
商品ID商品ごとに一意で安定しているか
必須属性必要な項目が欠損していないか
価格ECサイトと一致しているか
在庫最新の状態になっているか
商品URLリンク切れがないか
画像URL画像が正常に取得できるか
データフィード形式ファイル形式・文字コードなどが適合しているか
更新頻度商品情報が定期的に更新されているか(毎日更新が推奨)
UETタグ商品IDが正しく送信されているか
審査状況商品の不承認やエラーが発生していないか

特に、Microsoft Merchant Centerでは商品情報の継続的な更新が重要です。前述のとおり、データフィードには有効期限(30日)があり、更新が止まると配信に影響します。データフィードを一度登録して終わりにせず、診断(Diagnostics)でエラーや不承認を確認しながら運用することが大切です。

13. 複数媒体を運用するならデータフィードの一元管理が重要

複数の広告媒体を運用する場合、媒体ごとにデータフィードを個別管理するのは非効率です。

Google・Meta・Criteo・Microsoft広告など複数媒体を併用する場合、それぞれの商品情報を個別に管理していては、更新のたびに手間がかかります。そのため、元データを正確に管理し、媒体ごとの仕様に合わせて継続的に更新できる仕組みを整えることが重要です。

まとめ

Microsoft広告について、要点を3つに整理します。

① Microsoft広告には複数の広告メニューがある 検索広告、ショッピング広告、動的検索広告、Performance Maxなどがあり、広告の種類によってデータフィードの役割が異なります。

② ショッピング広告ではデータフィードが重要 Microsoft Merchant Centerに商品情報を登録し、商品画像や価格などを広告に利用します。Google形式のXMLデータフィードにも対応しており、Google Merchant Centerからのインポートも可能です。

③ 商品のデータフィード以外にも活用方法がある 動的検索広告のページフィードや、データフィードとUETタグを組み合わせた動的リマーケティングなど、EC商品以外の情報も広告に活用できます。

商品数や利用媒体が増えるほど、媒体ごとにデータを手作業で管理するのは現実的ではありません。元データを一元管理し、各媒体の仕様へ正確に変換・供給できる仕組みを整えることが、これからの広告運用の土台になります。

※本記事は2026年時点の公開情報およびMicrosoft公式ヘルプをもとに作成しています。Microsoft広告のメニュー、データフィード仕様、各機能の提供状況、各種要件は変更される場合があります。特にPerformance Max、動的検索広告のページフィード、広告カスタマイザー、業種別フィードについては、日本での提供状況が異なる場合があるため、実際の運用にあたっては最新の公式情報を必ずご確認ください。


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