インターネット広告業界ではもはや当たり前の存在になっている「データフィード」ですが、一般的には馴染みがなく、「データフィードを一から知りたい!」 「改めて学びたい!」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は初心者の方にもわかりやすく、データフィードの基礎からその活用法までを解説いたします!
目次
データフィードとは?
「データフィード」とは、WEBサイトが保有する商材データを配信先の広告媒体や活用先のサービスの仕様にあわせて加工し、CSVやTSVなどの形式でアップロードすることを指します。
また、加工されたデータそのものも「データフィード」と呼んだり(例:データフィードをアップロードする)、他にも「商品カタログ」や「商品データ」など様々な名前で呼ばれています。
WEBサイトが保有する商材データとは、ECサイトであれば商品のデータ、求人検索サイトであれば求人のデータ、不動産サイトであれば物件のデータ、旅行サイトであればプランやフライトのデータなど、各サイトがもつ商材1件毎の情報がまとめられたデータのことです。
以下はECサイトのデータフィードの例です。商品ID単位でタイトルや商品説明文、画像URLなどが一行ずつ羅列されたデータを用意し、各広告媒体やサービスが定めるデータフィードの仕様にあわせてカスタマイズを行う必要があります。
データフィードが必要な広告媒体・サービス
データフィードを使った広告は、テキストを入稿するリスティング広告やバナー素材を入稿するスタティック広告と異なり、データフィードから必要な情報を呼び出し広告掲載に反映させる仕組みです。
データフィードの活用先は大きく「①検索連動型ショッピング広告」、「②ディスプレイ広告」、「③アフィリエイト広告」、「④SNS広告」、「⑤求人検索サイト」、「⑥EC向けサービス」の6つに分けられます。
①検索連動型ショッピング広告
ユーザーが検索したキーワードをデータフィード内のタイトルや商品説明文と照らし合わせ、マッチングする商品を結果として反映する広告です。リスティングとは異なり、大きな商品画像や価格がわかりやすく表示されるため、検討している商品が比較しやすくCV意欲の高いユーザーを送客できるのが特徴となっています。
代表的な媒体:
- Googleショッピング広告
- Microsoftショッピング広告
- Yahoo!検索連動型ショッピング広告(SSA)
②ディスプレイ広告
様々なメディアに表示されるディスプレイ広告。その中でも静止画のバナー素材を入稿するスタティック広告に対し、ダイナミック広告はデータフィードから必要な情報を呼び出すことで自動的に反映される仕組みです。リターゲティング広告をはじめとしたターゲティング広告で多く活用されています。
代表的な媒体:
- Criteo
- Googleダイナミック広告(GDR、GDN)
- RTBHOUSE
- KANADE
③アフィリエイト広告
成果があがった分だけ報酬を支払うアフィリエイト広告。様々なアフィリエイト広告媒体でデータフィードが活用されています。
代表的な媒体:
- LINEショッピング広告
- リンクシェア
- A8.net
- アクセストレード
- バリューコマース
④SNS広告
ユーザー属性でターゲットを絞ったり、リターゲティング広告も配信できるSNS広告。中でもinstagramのショップ機能ではデータフィードを使うことで画像内の商品にECサイトのWEBページを紐づけ、ユーザーをそのまま詳細ページに誘導することが可能です。
代表的な媒体:
- meta
- tiktok
- LINE
⑤求人検索サイト
全国の様々な求人情報を一括で検索ができる求人検索サイトも、実はデータフィードが必要です。ほとんどのサイトにおいて、必要なデータはxml形式となっており、求人にかかわるあらゆる情報を提供する必要があります。
代表的な媒体:
- indeed
- 求人ボックス
- スタンバイ
- キャリアジェット
- jobda
⑥EC向けサービス
これまでデータフィードは広告配信用で使われることがほとんどでしたが、ここ数年でデータフィードを使ったEC向けのサービスが増えてきました。例えば、データフィード内のテキストをAIが学習して自動的にハッシュタグを生成してくれるサービス「awoo」や、LIVE配信でスタッフが紹介した商品をスマホ上でタップすると商品詳細ページに直接遷移ができるサービス「tig」など、あらゆるサービスでデータフィードが活用されています。
代表的なサービス:
- awoo
- Tig
- visumo
- KARTE
データフィードのメリット・デメリット
メリット
- 広告作成の手間がかからない
リスティング広告では入稿用のテキストをいくつも用意したり、ディスプレイ広告ではバナー素材を何枚も作成するなど、広告配信に向けてあらゆるリソースが発生しますが、データフィード広告はデータフィードを用意するだけで広告が自動的に生成されるため、人的リソースや外注コストを抑えることができ、手間なく配信することが可能です。 - ユーザー各人にあわせた広告を配信することができる
データフィード広告は、ユーザーが検索したキーワードとマッチングした商材やユーザーが興味がある・CVしそうな商材を、広告媒体側のエンジンが自動的に判別して広告として配信するため、無駄なくユーザーに広告表示できることが最大のメリットとなります。 - 詳細ページに直接遷移させることができる
通常、スタティックバナーなどではキャンペーンページやトップページなどに遷移させることが多いですが、データフィード広告では商品詳細ページに直接遷移させることが可能なため、よりCVに近いところにユーザーを誘導することができます。
デメリット
- データフィードの用意が難しい
各広告媒体・サービス毎にデータフィードの仕様が異なるため、必要な分を一つ一つ、且つ毎日最新情報に更新しながらアップロードする必要があります。それらを自社のシステムで対応するのが難しいところも多く、対応できていても手間がかかっていて、なかなかデータフィードの最適化ができないといったお話もよく聞きます。
データフィードの生成方法
データフィードを生成・管理する方法として、以下の3つが挙げられます。メリット、デメリットを整理した上で自社にあう方法を選択しましょう。
- 内製する
自社でシステムを構築し、データフィードの生成・管理を行います。- メリット:外注コストが発生しない
- デメリット:システムの構築にコストがかかる、データの修正など全て自社で都度対応する必要がある
- 外部のデータフィードサービスのセルフツールを使う
データフィードサービスを提供する会社のセルフツールを使い、自社でデータフィードの生成・管理を行います。- メリット:ツールを使うことで簡単にデータフィードを生成することができる、修正したい時にすぐに対応できる
- デメリット:ランニングコストが発生する、セルフツールなので担当者が手を動かす必要があり手間がかかる
- 外部のデータフィードサービスに委託する
データフィードサービスを提供する会社に完全委託し、データフィードの生成・管理を行います。- メリット:完全委託型なので手間がかからない、何かあっても専門スタッフに対応してもらえる
- デメリット:セルフツール型よりコストが高くなる
FEED STREAMとは
メディアストリーム株式会社が提供する「FEED STREAM」は、月額1万円からはじめられるデータフィードサービスです。
セルフツール型と完全委託型の2つのプランから選択でき、オプションでクロール機能も追加できるのでマスターデータを用意できない場合でも安心してご利用いただけます。
専門スタッフが個別の相談やデータフィードの診断も無料で対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください!